ホームページ制作会社の中には、 「月額1万円で保守・管理・セキュリティ更新を行います」と説明する業者があります。 一見すると安心できそうですが、内容をよく確認しないと損をする場合があります。
この記事では、業者選びで注意すべき具体的なポイントを解説します。
1. 「セキュリティ更新」はWordPressなら自動化されている
最近では多くの業者がWordPressを利用してホームページの制作をしています。 ですが、WordPressを使っている場合、 本体やプラグインのセキュリティ更新は自動で行われる設定が可能です。
そして多くの場合、自動処理が失敗した場合のノウハウを持っていません。 契約前に失敗した際の手順を確認しておくのが無難です。
もし「セキュリティ対策を行っています」と説明された場合は、 次の点を必ず確認してください。
- どの範囲の更新を手動で実施しているのか
- 更新後の動作確認をしているのか
- 万が一の攻撃・改ざんが起きた場合、損害賠償責任を負うのか
多くの業者は契約書の中で「免責」としています。 つまり、料金を払っても被害が出た場合の保証は無いのが現実です。
セキュリティ更新とは具体的に何が対象かを契約書に盛り込んでもらうのもオススメです。 具体的な項目がなければ、セキュリティ問題が発生した際に責任分岐点が押し付け合いになってしまいます。
▶ 作業内容が明示されていない「保守費」は実質的に中身がない可能性が高い。
▶ 「セキュリティ対応あり」と書いてあっても、免責なら実質“自己責任”です。
2. 「定期バックアップ」は頻度と復旧手順が明示されているか
「定期バックアップ付き」と書かれている場合も注意が必要です。 確認すべき点は以下の通りです。
- バックアップの頻度(毎日/毎週/毎月)
- バックアップがどこに保存されているか(同一サーバー内か別環境か)
- 復旧が必要になった場合の停止時間と復旧手順
これらを明確にしていない業者は、 実際には「何かあれば対応します」というだけで、 具体的な体制を持っていないことが多いです。
バックアップは取得しているが、データ復旧のノウハウがないため、復旧方法について弊社に相談をいただくことも多々あります。
▶ 「定期バックアップ」とだけ書かれている場合は要注意。
3. 自社サーバー運用なら「管理」は本来の義務範囲
サーバーやドメインを自社で契約している場合、 ファイルやデータの管理は業者の裁量ではなく基本的な運用責任です。
それにもかかわらず、 「当社が責任をもってセキュリティ監視をします」として 高額な保守料を請求するケースもあります。
駐車場を貸し出していて、その駐車場の管理・警備を顧客に任せる業者はいたらおかしいえですよね。
▶ 管理義務を“特別サービス”として上乗せしている場合は注意。
4. 月額費が高いのに実作業がない
月1万円を支払っているのに、
- サイト内容の更新がない
- レポート提出もない
- 問い合わせ対応も遅い
という場合、費用に見合ったサービスが提供されていません。
相場としては以下が目安です:
| 内容 | 妥当な月額 |
|---|---|
| サーバー・ドメイン維持のみ | 〜1,000円 |
| 軽微な修正・バックアップ | ~3,000円 |
| SEO・解析サポート込み | ~5,000円 |
具体的には、ドメインの維持だけで年間3万円を請求している業者もありますが、そのまま業者の利益です。 .comや.netは個人で契約しても年間3,000円程度で契約でき、またサーバなどと違いメンテナンスすることはありません。 契約期間放置しているだけで、自動更新にさえしていれば契約更新の手間もありません。
ホームページをきれいに制作してもらって満足していても、維持費を請求し続ける業者が多いのが現実です。
▶ 「何をしてくれるのか」を明確に説明できない業者は避けましょう。
5. 契約前に必ず確認すべきポイント
- 月額費に含まれる具体的作業内容(更新、修正、バックアップなど)
- セキュリティ事故時の責任範囲と損害補償の有無
- バックアップの頻度・保存場所・復旧手順
- 解約時にデータをすべて受け取れるかどうか
- メンテンナンスを自分で行う場合の手順
これらが曖昧なまま契約を急がせる業者は避けてください。
曖昧な説明や契約書の免責条項には特に注意しましょう。
まとめ
「月額1万円の保守費」は、安心を装いながら中身が伴わないケースが少なくありません。 セキュリティ更新やバックアップをうたう業者であっても、 実際に何をどのように行い、問題発生時にどこまで責任を取るのかを確認しなければなりません。
金額よりも“中身”と“責任範囲”を確認することが重要。
曖昧な説明しかできない業者は避けましょう。